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52-07

おれは去年引越しをしました。
はっきり言って、すごく不便なところです。

駅からも遠いし、
バスはよるの7時台には最終が行っちゃうし、
コンビニも半時間くらい歩かないと行けません。

なので、車を買いましたが
ビールを飲んで帰ろうものなら、
タクシーに乗るか、テクテク歩くしかないんです。

歩いてるうちに、だんだんと腹が立ってくるんですよね。
「なんで、こんなに歩かなあかんのじゃ~!」ってね。

だけど、オレはこの家が大好きです。
コーヒーやお茶を入れて飲んだり、本を読んだり、
奥さんとおしゃべりしたり、お昼寝なんか、ホント最高ですね。

家が大好きになると、掃除をしたくなります。
いつもは、嫁が掃除してくれていますが、
「休みの日は、ぼくがするわ!」って感じで、
掃除が苦でなくなるんですね。

だけど、ホント不思議ですね。
家が好きであればあるほど、
1年間を振り返って、家にいる時間が少なくなっていました。

仕事が忙しくなって、
午前中早くから出かけて、真夜中遅くなったり、
休日にも外出しなければいけない用事ができたり…

そうすると、
ただでさえ家が大好きですから、
だんだん、外に行くのが億劫になってしまいます。

すべてが面倒臭くなって…
そして、家にいても
何もする気がおきなくなってしまっていました。

嫁との会話も減ってきていました。
コミュニケーションが少なくなればなるほど、
奥さんのちょっとした言動や行動に、
イライラを募らせたり、言い争ってケンカすることもありました。

ある時、ケンカの最後に
嫁が僕にこんなことを言いました。

「アンタ、寂しいんか?構って欲しいんかいな?
それやったら、そうと言いなさい!」

まさに、その通りでした!

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