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52-03

くだらないことで不条理なお父さん…

わしが小学生の頃、
勉強でわからないところがあって親父に聞きに行くと、
最初は機嫌よく教えてくれようとするが…

結局理解できず最終的に
「授業をちゃんと聞いとかないからだ」と逆に叱られた。

中学、高校の思春期に入ると
あたしは親父によく反発するようになった。

その時僕がよく思ったのは、
パパのようにはなりたくない…ということだった。

安月給の中小企業サラリーマン、
会社でストレスを溜めてきては家庭でやつあたり、
休みの日は家でだらだらとテレビの前で横になり、
そんなお父さんに対し
母はぶつくさとあたくしに愚痴をこぼす。

わたくしは親父が嫌いなわけではなかった。
ふざけたことばかり言う父が好きだった。
だが、パパのようにはなりたくなかった。

おいらが大学に入った頃、父は鬱病にかかった。

会社の経営が傾いたことが大きな理由だった。
父親の苦労など気にも留めず、
ミーは近所にアパートを借りて家を出た。

時々家に帰ると平日のお昼なのに
父は会社にも行かずテレビの前で横になっていた。

おいらを見ると相変わらず冗談を口にするが、
その顔には疲れがにじんでいた。
人生への疲れに見えた。

就職してからあたくしは、
親父の苦労が少しずつわかるようになった。

ぼくはストレスから二年で会社をやめ、
今は公務員を目指して勉強している。

お父さんはまだ病気と闘っている。
母によると、
会社も以前よりは行けるようになったそうだ。

1日1日を、自分と戦いながら生きている。
弟、お母さんを守る為に…

もしかしたら
おれに父らしさを見せようとしているのかもしれない。

ぼくは父のようになりたくなかった。
でもおいらはまだお父さんを越えられない…

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